藤原 康弘

このたび、第17回日本臨床腫瘍学会学術集会を2019年7月18日(木)、19日(金)、20日(土)の三日間、京都市の「国立京都国際会館・グランドプリンスホテル京都」において開催いたします。

2019年には、日本でも薬事承認されたがん関連遺伝子パネル検査が保険診療に導入され、“がんゲノム診療”が間違い無く本格化していることから、本学術集会のテーマは「がんゲノム診療 元年―Novel, Challenge and Change―」としました。

癌腫横断的かつトランスレーショナル・リサーチや社会医学(生命倫理や医療経済など)の視点も考慮しながら実施する“がんゲノム診療”を学術集会のメインテーマに据え、ステークホルダーが将来や現状を、皆で考え議論する場を提供したいと存じます。

また、メインテーマの副題である「Novel, Challenge and Change(革新への挑戦と変革)」は、我々、がんに対峙する臨床家や研究者が常に心しておくべきことと考えており、本学術集会開催にあたってもモットーとして掲げることとしました。

現在、がん医療・研究では、患者さんや社会とアカデミアとの協働が、これまで以上に求められ、また医療の国際化・ボーダレス化が加速度的に進んでいます。また、医師だけでなく、看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、診療放射線技師、臨床研究コーディネーター等の様々な職種のメディカルスタッフが“患者中心主義”を合い言葉にがん医療と研究に臨んでおります。

本学術集会では、メディカルスタッフや患者さん、そのご家族に向けたプログラムを例年以上に充実させると共に、Travel awardを飛躍的に増やして、アジア各国・欧米からの参加者を多数迎えての開催としたいと存じます。

ぜひ多くの方々にご参加いただき、実りある学術集会にしたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。

第17回日本臨床腫瘍学会学術集会
会長 藤原 康弘
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 理事長/
国立がん研究センター中央病院

プログラム

7月18日(木)

時間 テーマ
09:30-10:00

オリエンテーション

PAP 運営事務局:参加にあたっての注意事項
JSMO2019事務局:Welcome message & 学会のみどころ
10:10-11:00

日本のがん対策〜これまでと、これから〜

天野 慎介(一般社団法人 全国がん患者団体連合会 理事長)
11:40-12:30
ランチョン
セミナー
【セッション共催 株式会社バリアン メディカル システムズ】

納得のいく治療を選ぶために〜シェアード・ディシジョンメイキング〜

勝俣 範之(日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科 教授)
13:00-13:50

がんサバイバーシップとアドボカシー

高橋 都(国立がん研究センター がん対策情報センター がんサバイバーシップ支援部長)
14:00-14:50

がんと暮らしを支える制度

石田 周平(NPO法人 がんと暮らしを考える会)
15:00-16:30

私たちの患者会活動(患者会からの発表)

トラベルグラント助成者から公募
1組 10分(発表7分、質疑3分)程度で、8組程度

7月19日(金)

時間 テーマ
09:30-10:20

臨床試験とガイドライン

高野 利実(虎の門病院 臨床腫瘍科 部長)
10:30-11:20

個別化医療とゲノム医療

後藤 功一(国立がん研究センター東病院 呼吸器内科 医長)
11:40-12:30
ランチョン
セミナー

がん免疫療法〜これまでと、これから〜

北野 滋久(国立がん研究センター中央病院 先端医療科先端医療開発センター 医員)
13:00-13:50

がんの薬物療法

後藤 悌(国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科 医員)
14:00-14:50

放射線治療

中山 優子(国立がん研究センター中央病院 放射線治療科 医長)
15:00-16:00

PMDA(医薬品医療機器総合機構)Hour
〜新しい医療が国民に届くまで /私たちにできること〜

藤原 康宏(PMDA 再生医療製品等審査部 主任専門員長)

7月20日(土)

時間 テーマ
09:10-10:00

支持療法と緩和ケア

里見 絵理子(国立がん研究センター中央病院 緩和医療科科長 地域医療連携部長)
10:10-11:00

がんリハビリテーション

辻 哲也(慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室 准教授)
11:30-12:20
ランチョン
セミナー

がんと心のケア

内富 庸介(国立がん研究センター中央病院 支持療法開発部門 部門長)
13:00-13:30

がんと口腔ケア

横田 知哉(静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 医長)
13:40-14:10

がんとアピアランスケア(外見のケア)

野澤 桂子(国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター長)
14:20-14:50

がんと栄養

松元 紀子(聖路加国際病院 栄養科)

注意事項

「患者・家族向けプログラム」への応募にあたっては、
以下の内容をご確認の上ご応募いただきますようお願い申し上げます。

1. 本プログラム(Patient Advocate Program : PAP)の目的

本プログラムは、3.応募基準に記載した条件を満たす患者、家族、一般の方々に対し、学術集会への参加費優待を提供することにより、日本臨床腫瘍学会が患者・家族、市民と課題を共有し議論していくための場として、より良いがん診療の実現に資することを目的として実施します。

がん対策基本法から10年が経過し、2017年に出された、がん対策基本法に基づく第3期がん対策推進基本計画には、「がんゲノム医療」「小児がん、AYA世代のがん」「がん患者等の就労を含めた社会的な問題」等、新たな重点項目が盛り込まれました。本計画に基づき「がんと向き合える社会」を実現していくためには、行政だけでなく、学会などのアカデミア、そして当事者であるがん体験者が協働していく必要があります。

このプログラムが、今回の学術集会のサブテーマにあるように「Novel, Challenge and Change(革新への挑戦と変革)」を共に体験できる機会となることを願っています。

*注:このプログラムは、私的な参加目的(自身の治療に対するセカンドオピニオンを求める等)、ヘルスケア関連企業の方の参加を助成するものではないことにご注意下さい。本募集要項、及び3.応募基準をよくお読み頂きご応募下さい。

2. プログラム概要

このプログラムでは、応募資格を満たす個人に対し、2019年7月18日(木)〜20日(土)京都で開催される第17回日本臨床腫瘍学会学術集会における、患者・家族・市民に対する学術集会参加費優待プログラムで、3日間通しで、¥1,000でご参加頂けるプログラムです。ただし、事前申し込みが必要で、参加人数には制限があります(原則、申し込み先着順)。

参加者には、本プログラム専用ラウンジと、がんを系統的に学べるプログラムを3日間、専用会場にてご用意しています。参加者は、専用会場のほか、学術集会会場で開催されるプログラムにも参加が可能です(ただし、企業共催プログラムなど、一部入場制限があることをご了承下さい)。また、専用会場のすべてのプログラムに参加する義務はありません。

【PAP参加募集締め切り】

2019年7月4日(木)午後5時

3. 応募基準

京都で開催される第17回日本臨床腫瘍学会学術集会(2019年7月18日~20日)の本プログラムの開催趣旨を理解し、注意事項を遵守頂ける患者・家族・市民(全日参加できない方も応募可能です)。なお、医師、歯科医師、メディカルスタッフなど医療関係者、医療関係企業の方々は本プログラムには応募できません。

また、応募する個人が、以下に該当する団体(がん患者団体・支援団体)に所属する場合、応募資格の対象となりません。

  • 特定の医療機関、医師を支持、あるいは助成を受ける団体
  • 承認、未承認にかかわらず、特定の治療法を支持、推進する団体
  • 特定の健康食品、健康器具等を推奨、販売する団体
  • 特定の政治団体、宗教等を支持、あるいは助成を受ける団体

*上記項目は、個人の信教の自由、及び政治活動の自由を妨げるものではありません。

4. プログラムに関する注意事項

  1. 学会場までの交通費、宿泊費はご自身で負担頂き、またご自身で手配下さい。
    別途、参加者への交通・宿泊費助成(トラベルグラント)プログラムもございます。
    詳しくは、7.トラベルグラント募集要項 をお読み下さい。
  2. 本プログラム(専用会場)以外での発表者・医療者への質問はお控え下さい。
  3. 原則、許可されたプログラム以外での写真撮影、動画収録、音声録音は禁止となっています。
  4. 専用会場以外で、学会に参加する医師をはじめとする医療者への質問、相談はご遠慮下さい。
  5. 薬事法:旧薬事法による「広告の制限」より、企業共催セミナー(ランチョンセミナー、イブニングセミナーなど)への参加はできません。
    ※2018年3月26日に厚生労働省から出された事務連絡「学会展示ブース等における医薬関係者向け広告資材の一般参加者への配布について(Q&A)」により、企業展示ブースへの立ち入りに関しては、制限されません。
  6. 学術集会会場内での迷惑行為・暴力行為は禁止します。
  7. 上記1~6を遵守頂けない場合、参加をご遠慮頂く場合があることをご了承下さい。

5. 応募方法

お申し込みは締め切りました。

お問い合わせ先

メディカル・モバイル・コミュニケーションズ合同会社内
JSMO2019 PAP 運営事務局
〒113-0034 東京都文京区湯島2-5-2文星堂ビル1階
電話 : 03-5829-4173 ファックス : 03-5829-4174 Eメール : info@m2cc.co.jp

6. 参加受付と方法

  1. インターネットを通じて申し込まれた方は、自動返信メールが届きますので、プリントアウトしご持参の上、PAP参加受付にてご提示下さい。
  2. ファックスで申し込まれた方には、事務局より参加票をファックスにて送付いたします。参加票をPAP参加受付にてご提示下さい。
  3. 学術集会のPAP以外のプログラムに参加する際には、学術集会当日PAP受付にて参加費と引き換えにお渡しするネームタグ(PAP参加証)を必ずご着用下さい。
  4. 3日間通しての参加費は1,000円ですが、1日のみのご参加でも1,000円となります。

7. トラベルグラント募集要項

【実施概要】

第17回日本臨床腫瘍学会学術集会では、職種や立場の境界を越えて、がん医療について共に考え討議するために、PAPにより多くの患者さん・ご家族、支援者の方にご参加いただきたいと考え、以下要領にて、交通・宿泊費の助成を行います。助成を希望するPAP参加者は、原則として、学術集会の会期3日間への全日参加と、参加後にレポートを提出いただくことが必須となります。レポートにつきましては、Webサイト等での公開を予定しておりますので、公開にご同意いただけることが前提となります。ただし、お名前については、ご承諾がない限りは公開いたしません。

【応募方法】

応募の方法は、インターネットのみとなります。申込者は、Eメールでの連絡を中心に、ファイル添付等による書類のやりとりができることが必須となります。募集に関する注意事項をご確認いただき、専用応募フォームよりお申し込み下さい。

トラベルグラントに申し込む »

【注意事項】

  • 助成応募とは別に、PAP参加申し込み、参加費のお支払いが必要です。
  • 3.に記載のPAP応募基準に準じてお申し込み下さい。
  • 4.に記載の注意事項をお守り下さい。
  • 連絡方法として、Eメールで添付ファイルのやりとりができる必要がございます。
  • 原則として、会期3日間、全日参加をお願いします。(各日、参加確認をさせていただきます)
  • 事後レポートを7月末日までにWordの所定フォームにてEメール添付で提出いただきます。
  • 事後レポートのJSMO2019のWebサイト等での公開に同意いただきます。(ただし、お名前はご希望により非公開も可能です)
  • 注意事項をお守りいただけない場合は、助成金のお支払いができない場合があることをご了承下さい。

【応募締切】

2019年4月30日(火)午後5時

【選考と通知】

JSMO2019PAPトラベルグラント選考委員にて選考を行い、5月中旬頃にお知らせいたします。

【助成金額】

※ ご自宅が京都(国立京都国際会館)から100km未満は宿泊費は対象外となります。
※ 下表のとおり、地域に応じて記載の金額を一律で支給となります。

地域 金額
北海道(北海道全域) ¥50,000
東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島) ¥54,000
関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川) ¥55,000
甲信越(新潟、富山、石川、福井、山梨、長野) ¥44,000
東海(静岡、愛知、岐阜、三重) ¥39,000
近畿(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山) 京都(国立京都国際会館から)
【50km未満】¥9,000
【50km以上 100km未満】¥15,000
【100km以上】¥23,000
中四国(岡山、広島、山口、島根、鳥取、愛媛、徳島、高知、香川) ¥46,000
九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島) ¥54,000
沖縄(沖縄全域) ¥54,000
  • 往復の交通・宿泊はご自身で手配いただきます。助成金額は国家公務員旅費規程に則って算出しておりますが、金額が不足する場合はご自身にてご負担下さい。
  • 天候不良による旅程変更については、ご自身でご対応下さい。

【問合せ先】

メディカル・モバイル・コミュニケーションズ合同会社内
JSMO2019 PAP 運営事務局
〒113-0034 東京都文京区湯島2-5-2文星堂ビル1階
電話 : 03-5829-4173 ファックス : 03-5829-4174 Eメール : info@m2cc.co.jp